信頼できる税理士の選び方
税理士報酬の基本構成について
税理士への報酬は大別すると「記帳代行料」「月次顧問料」「申告料」「その他手数料」となります。
「その他手数料」には、税務調査立会い料やコンピューター会計導入指導料などが挙げられます。
報酬を低く抑えたい場合は、いくつかの税理士事務所で受けたいサービス内容を明確に伝えたうえで、見積もりを取ることをお勧めいたします。
また、税理士が訪問する場合、一定以上遠い地域では追加料金が必要な場合もあります。
税理士業務の性質と姿勢
税理士業務は日々勉強の世界です。
同じ年数働いたとしても、熟練度に差が出るのはなぜでしょうか。私は、その仕事にどれだけ真剣に取り組んだかの差だと考えています。
スタッフがどのようにして勉強しているのか、事務所内部でどのような仕組みを整えて間違いを防いでいるのかを聞いてみるのもよいでしょう。
経験年数は長いに越したことはありませんが、それ以上に大切なのは「学び続ける姿勢」と「誠実な対応力」だといえます。
税理士事務所の規模と特徴
税理士が1人で対応している個人事務所から、従業員が100人以上いる大規模法人まで、事務所の形態はさまざまです。
規模が大きい事務所では、担当スタッフの質の高さやチーム内の連携が重要になります。
一方、少人数の事務所では、税理士本人との距離が近く、柔軟でスピーディーな対応が受けられる点が魅力です。
どちらにも一長一短があるため、自社の規模や求めるサービスの範囲に合わせて選ぶことが大切です。
信頼できる税理士を探す方法
税理士を探す際、一番手軽なのは「紹介」です。
友人や知人、取引先からの紹介は、実際にサービスを受けた経験をもとにしているため、信頼性が高いといえます。
ただし、知人や友人にとって最高の税理士が、自分にとっても最適とは限りません。
また、紹介された場合「断りづらい」というデメリットもあります。
そのため、最終的には自分自身が実際に会って、話してみて相性を確かめることが大切です。
紹介が多い税理士事務所の特徴
取引先や顧客から自然に紹介が増える事務所は、顧客満足度が高い傾向にあります。
良いサービスを提供し続けている事務所は、信頼が積み重なり、結果的に紹介が増えていくのです。
実際、事務所の立場から見ても、紹介による成約率は非常に高く、もっとも効果的な集客手段といえます。
ただし、どれだけ紹介が多くても、相性が合わず相談しづらいようなら、それはベストな選択とはいえません。
自分にとって話しやすく、長く付き合える税理士を選ぶことが重要です。
税理士との契約を検討する際のポイント
税理士報酬は、単純に「安ければ良い」というものではありません。
たとえ報酬を抑えたとしても、必要なサービスが十分に受けられない場合は、結果的に損をすることにもなります。
契約前には、どのような業務をどこまで対応してもらえるのか、明確に確認しておきましょう。
また、税理士事務所によっては訪問頻度や報告内容などのサービス形態が異なるため、自社の業務スタイルに合ったところを選ぶことが大切です。
