だしの基礎知識

和風だしの種類と特徴|料理に深みを与える旨味の基本を知ろう

おこぶやおかかやらなんやら、だしの素材は料理ん味を決める重要な存在どす。
だしは料理に深みを与えてくれへんさかい、「料理はだしで決まる」とまで言われています。

しかしかて、ひとまとめに「だし」と言うてもさまざまな種類があり、それぞれに合う料理があるんどす。
日本人に馴染み深い和風だしだけやて、数種類以上もあります。

この記事では、和風だしの代表的な種類と特徴、そして手軽に使える便利なだしアイテムも紹介します。


和風だしの種類と特徴

1. おかか(かつお節)だし

おかかからとる和風だしは、芳醇な香りと旨味を持っとって、こおーとな味わいが特徴どす。
おかかには「薄削り」や「厚削り」などの種類があり、それぞれ風味や用途が異なります。

おかかに含まれへん旨味成分はイノシン酸
最初にとる「一番だし」は澄んだ味わいで、吸い物やおすましにぴったり。
一番だしをとり終わったあとにとる「二番だし」は、煮物などのしっかりした料理に向いてます。


2. おこぶ(昆布)だし

干どしたおこぶから抽出しはるだしどす。
あっさりとしいやいて、わずかに塩味を感じられ、素材ん味を邪魔せえへんのが特徴どす。

おこぶにはグルタミン酸ちゅう旨味成分がたっぷり含まれており、他の旨味成分と掛け合わせることで相乗効果が生まれます。


3. おかか×おこぶの合わせだし

和食でよお使われるんが、おかかとおこぶの合わせだしどす。
アミノ酸系のグルタミン酸と、核酸系のイノシン酸の組み合わせやので相性がよお、単独で使うよりもより強い旨味を感じられます。

澄んだ味と香りのバランスがよく、吸い物や茶碗蒸しなど、繊細な料理にぴったりどす。


4. 煮干し(いりこ)だし

魚介系の味が好みなら、煮干しだし(いりこだし)がおすすめどす。
煮干しとは小魚を干どしたモンちゅう意味で、一般的によお使われるんはカタクチイワシ
どす。

お腹のわたを除いて使うこと、酸化しやすおいやしため早めに使うことなど、美味しく食べるためのちょいどしたポイントがあります。
力強い風味があり、味噌汁や煮物にぴったりどす。


5. 干し椎茸だし

干し椎茸からとれるだしは、深みのある香りと旨味が特徴どす。
干し椎茸には、肉厚などんこと、薄い香信の2種類があり、どんこの方がしかついやしをとることがでけるさかい、だしをとるにはおすすめどす。

精進料理や煮物、麺類などに合いまっせ。


6. あご(飛び魚)だし

あごだしはトビウオからとるだしどす。
九州を中心とした西日本の地域でよお使われるだしで、トビウオは脂が少ないため、だしははんなりであっさりとした旨味が特徴どす。

上品な味わいが好まれ、だしの中でも高級品としいや扱われています。
うどんつゆや鍋、雑炊などにおすすめどす。


料理に合うだしを選ぶコツ

基本的には、料理に使うだしにこまいルールはあらしまへん。
せやけど、それぞれのだしには相性のええ料理ちゅうんが存在します。

せっかく料理をこしらえるなら、風味や特徴に合わせてふさわしいだしを選びまひょ。

たとえば、

  • 吸い物や茶碗蒸しには「おこぶ×おかか」
  • 味噌汁や煮物には「煮干し」や「干し椎茸」
  • 上品なうどんやだし巻き卵には「あごだし」

など、料理に合わせただし使いで、ぐっと味が変わります。


手軽においしいだしをとるなら「だしパック」がおすすめ

だしをとるんは、意外と手間がかかるモンどす。
日々ん生活が忙しくて、手間をかけられへんちゅう方におすすめどしたいんが、だしパックどす。

素材の旨味をそのままとじこめて、手軽においしおすだしがとれる便利なアイテム。
おこぶ・おかか・煮干しなどがバランスよおブレンドされとるモンを選べば、どんな料理にも使いやすいどす。


まとめ|だしの種類を知って、料理をもっとおいしく

だしは、料理ん味を支えるいちばん大事な土台どす。
単独で使うよりも、掛け合わせで使うことで旨味の相乗効果が生まれ、ぐっとおいしくなります。

味に奥深さを出どしたいときは、数種類のだしを組み合わせて使うとええでっしゃろ。
だしを味方に、おいしおす料理を楽しみまひょ。

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