ポリ袋の使い方と材質の特徴

ポリ袋の種類と特徴を知って上手に選ぼう

スーパーやコンビニでよく使われるポリ袋。
一見どれも同じように見えますが、実は原材料や構造によって用途や性質が大きく異なります。
ポリ袋を選ぶことは、使いやすさや保存性、コストパフォーマンスにも関わる大切なポイントです。

ここでは、ポリ袋の主な材質や特徴、選び方のポイントを紹介します。


ポリ袋とは?原材料とその特徴

ポリ袋は、**ポリエチレン(PE)ポリプロピレン(PP)**を原材料としています。
一般的に「ビニール袋」と呼ばれることもありますが、厳密には「ポリ袋」が正しい呼び方です。
ポリ袋は防湿性に優れており、食品や衣類の包装など、幅広い分野で使用されています。


主なポリ袋の種類

① LDPE(Low Density Polyethylene)低密度ポリエチレン

LDPEは、透明度が高く、柔らかくしなやかな手触りが特徴。
食パンや衣類の包装袋などに多く使用されます。
また、熱溶着しやすく、**ラミネート袋のシーラント層(熱で接着する部分)**の材質としても活用されています。

一方で、滑りが良いため積み重ねて陳列する用途には向きません。
表面がツルツルしており、柔軟性に優れています。


② HDPE(High Density Polyethylene)高密度ポリエチレン

HDPEは「ハイデン」とも呼ばれ、硬めでシャカシャカとした手触りが特徴。
透明度は低めですが、強度と防湿性に優れているため、
ゴミ袋・レジ袋・買い物袋などに広く使用されています。

また、常温時の強度が高く裂けにくいのも特徴です。
軽くてコストも抑えられるため、スーパーのサッカー台の袋などによく使われています。


③ LLDPE(Linear Low Density Polyethylene)直鎖状低密度ポリエチレン

LDPEとHDPEの中間的な性質を持ち、伸びが良く強度にも優れたポリエチレン。
「ハイデン」と呼ばれることもあります。
重いものを入れる袋ゴミ袋、ジップロックタイプの保存袋などに使用されています。

LLDPEは加工がしやすく、薄くしても破れにくいため、
1枚あたりのコストを抑えた袋の生産に向いています。


④ PP(Polypropylene)ポリプロピレン

PPは透明度が高く、ツルツルとした光沢のある手触りが特徴。
食品の包装や、アパレルショップなどの商品パッケージ用袋に多く利用されています。
軽量で防湿性にも優れていますが、低温に弱く割れやすい性質があるため注意が必要です。


ポリ袋のサイズ表記と選び方

ポリ袋のサイズは「号数」で表記されている場合があり、
関東と関西で表記方法が異なる点に注意が必要です。

号数の数字が大きくなるほど、袋のサイズも大きくなります。
1号から20号までの規格があり、
入れる物の大きさや重さに合わせて選ぶのがポイントです。

また、横にマチがついているタイプは中身が安定しやすく、
食品や衣類を入れるのに便利
です。


用途別おすすめのポリ袋

用途おすすめの材質特徴
食品包装(パン・菓子など)LDPE・PP透明度が高く衛生的
レジ袋・ゴミ袋HDPE・LLDPE強度が高く破れにくい
衣類・雑貨の包装LDPE・PP光沢感があり見栄えが良い
ラミネート袋・保存袋LLDPEシール性・防湿性に優れる

まとめ:用途に合わせたポリ袋選びで快適に

ポリ袋は見た目が似ていても、材質によって透明度・強度・柔軟性・防湿性が異なります。
食品や衣類など、使用目的に合ったポリ袋を選ぶことで、
見た目の美しさや保存状態の良さを保つことができます。

それぞれの特性を知り、用途に合った最適なポリ袋を選びましょう。

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