コンセント工事とは

コンセント工事を行う前に知っておきたい基礎知識

コンセント工事にも、依頼する業者ごとに作業時間や料金が変わってくるため、注意する必要があります。
電気工事の一つであるコンセント増設は、見た目をすっきりさせたり、使い勝手を良くしたりする目的で行われます。
たとえば、コンセントやアンテナ端子、電話端子などの配線器具を一つのプレートにまとめて、部屋をすっきりキレイに見せたい方も多いでしょう。


コンセントを増設する工法の種類

コンセント増設には主に二つの工法があります。
一つは「既存の電気配線から分岐させる方法」、もう一つは「分電盤から専用の配線を引く方法」です。

一般家庭の電気配線から分岐させる場合は、事前に配線図で電気配線の状況をしっかり確認しましょう。
ただし、100Vの配線内でなければ分岐できず、200V用の配線が通っている場所では作業ができません。
また、6畳間の反対側など距離がある場所に新しいコンセントを設置する場合は、天井裏や壁の内部を経由して配線を引く必要があります。

一方、消費電力量の多い家電を使う場合は、分電盤から専用の配線を引く方法が安全です。
ただし、この工法は難易度が高く、資格を持つ電気工事士でなければ行うことはできません。


コンセント工事で起こりやすい事故と注意点

コンセント増設工事では、次のような事故に注意が必要です。

感電事故

しっかり電気配線されていない状態で作業すると、感電事故のリスクがあります。
電気を扱う以上、専門的な知識と安全対策が欠かせません。

転落事故

天井裏や高所での配線作業は、足場が不安定なことも多く、転落事故の危険があります。
特に狭い場所での作業では、慎重さが求められます。

漏電火災

最も注意すべきは漏電火災です。
配線が正しく行われていない場合、電流が漏れて発火につながることがあります。
しっかりとした施工を行うためにも、資格を持つ電気工事士に依頼することが重要です。


電気工事には資格が必要

電気工事を行うには「電気工事士」の資格が必要です。
資格を持たない人が工事を行った場合、3年以下の懲役または3万円以下の罰金が科せられることがあります。
また、無資格で行った工事が原因で感電や火災が発生した場合、重大な事故に発展するおそれもあります。

そのため、コンセント増設を検討している方は、必ず有資格者に依頼するようにしましょう。
電気工事士であれば、現場の安全対策や正確な配線作業が保証されるため安心です。


ブレーカーが落ちる原因と対策

ドライヤーや電子レンジ、エアコンなどの家電を同時に使用すると、電力消費が大きくなり、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。
これは、契約アンペア数を超えた消費電力量が原因です。
ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、コンセント増設だけでなく「アンペア変更工事」も検討しましょう。
業者によっては、コンセント増設と同時にアンペア変更にも対応してくれます。


業者選びと費用の目安

コンセント工事の料金は業者によって異なりますが、1カ所あたり5,000円〜1万円前後が一般的な目安です。
配線距離や建物構造によっては、追加費用が発生することもあります。
事前に見積もりを取り、作業内容や料金を確認してから依頼するようにしましょう。

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