分電盤の寿命や交換のタイミング
放置は危険?分電盤(ブレーカー)の寿命と交換時期について
停電のときに活躍する、スイッチがたくさんついた箱。
ありますよね。あれが「分電盤」です。
普段あまり気にかけることも少ないですが、実は家の中でとても重要な役割を担っています。テレビやエアコン、ドライヤーや電子レンジなど、多くの電化製品を同時に使っていると、突然「バン」という音とともに電気が落ちた経験はないでしょうか。
そのとき、電源を切ってくれたのが「ブレーカー」です。
ブレーカーの役割とは?
ブレーカーは過電流や漏電など、電気の異常が起きたときに回路を自動的に遮断してくれる装置です。
現代の日本の分電盤には、このブレーカーが複数収められており、家の中のコンセントや電気機器へ安全に電気を振り分けています。
分電盤は、いわば「電気の門番」のような存在。電力会社から送られてくる電気を各部屋に安全に分配し、家全体をトラブルから守ってくれているのです。
分電盤にも寿命がある?
ブレーカーという方もいらっしゃるかもしれませんが、分電盤にも寿命があります。
そもそも分電盤(ブレーカー)も例外なく機械です。長年使っていると内部でバチバチと小さな火花を繰り返し、見えないところで少しずつ劣化していきます。
住宅用の分電盤の寿命は平均で13年が交換の目安とされています。
いつ壊れてもおかしくない状況のまま放置しておくと、電気トラブルや二次災害のリスクも高まります。
感震ブレーカーで通電火災を防ぐ
地震が発生すると、一時的に停電になるケースがあります。時間の経過とともに電気が復旧したとき、倒れたストーブやヒーターが原因で火災につながることがあります。
これが「通電火災」です。
その二次災害を防ぐのが「感震ブレーカー」の役割です。
感震ブレーカーは、地震の揺れを感知すると自動的に電気を遮断し、火災の発生を防ぐ頼れる装置。安全面を重視するなら、設置を検討してみるのもおすすめです。
分電盤の交換費用と選び方
分電盤の価格は1万円台のものからさまざま。
ただし、「分電盤費用込みの工事代」なのか「本体代のみ」なのかを確認しておくことが大切です。
高価な分電盤を購入したからといって、極端に性能が良くなるわけではありません。
家庭の電気使用量や環境に合わせて、必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
また、工事を依頼する際は、土日祝も対応してくれる業者を選ぶと安心です。
最近では、休日でも交換作業に来てくれる業者も多く、忙しいビジネスマンにも優しいサービスが増えています。
電気料金の見直しもあわせて検討を
分電盤の交換や電気設備の見直しを行うタイミングで、電気料金プランの見直しもおすすめです。
電力会社のさまざまなプランから選ぶのは大変ですが、「エネチェンジ電力比較」などを利用すれば、かんたんな質問に答えるだけで電気料金のシミュレーションができます。
あなたのご家庭にぴったりなプランを見直して、電気を“安全に・お得に”使えるようにしておきましょう。
